【前回の記事】1018年?月 その後 - 千代染生成大戦
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先月の休養を経て8月となりました。生成と竜胆の健康度も最大値まで回復して一安心です。
当家のお庭には向日葵が咲いているらしいです。夏真っ盛りですね~、暑い暑い。
うん、勿論いいよ~!
ありがとうございまーす!
リスさんとも仲良くなれるといいなぁ。
それにしても向日葵ですか。休養しながら向日葵の成長を家族全員で見守ったりしたんですかね~。
こう、向日葵と背比べしたりとか。 あ、でも向日葵と一族どっちの成長の方が早いのかな……?
まあ、それはそれとして。
生成様が行った、東雲様の訓練の成果をご報告いたします
東雲の初月訓練結果です。ふむ、最初はこんな感じですかね~。むしろ生成は健康度下がってる状態でしたし、二人とも頑張ってくれたなぁ。
すごい! 偉い! いっぱい頑張ってくれた!
ありがとう、東雲~!
いえ、その……ありがとうございます
(だいぶ母上に慣れてきてるなぁ……)
真っ直ぐ褒められると照れ臭くなるんじゃなかろうか。とはいえ、東雲もお母さんのテンションに慣れてきてそうだなぁ。喜ばしいことだ!
さて今月ですが、生成・竜胆の2人で夏季限定ダンジョン・白骨城へ向かいます。
選考試合へのお誘いも来てましたが、今年は見送ります。この夏が終わってしまう前に、白骨城のどの辺りまで進めそうか見ておきたいのです。なんたって白骨城には速瀬がある!
東雲にはお留守番兼自習をお願いします。生成か竜胆、どちらかが訓練指導……というのも考えたのですが、先々月敗走してますからね。単身で初めてのダンジョンに挑むのはさすがに怖いです。
ねえ、イツ花さん。東雲のことなんだけど……
生成様、わかってますよ。生成様が仰りたいこと、イツ花にはぜーんぶお見通しです
東雲様のことは、このイツ花にバーンとォ! お任せください
……!
うん……! イツ花さん、いつもありがとう!
とはいえ一人にさせちゃうのはやっぱり気になるからさ~!竜胆を一人残して交神へ行ったときと同様に、イツ花さんにはよ~くお願いをしておきます。
出撃準備を整え、いざ白骨城へ。初挑戦です。
キツトくんが出てきました。白骨城がどうやってできたのか、お話を聞きます。そして去り際にポツリ。
「つまらない意地や、薄っぺらな正義のために平気で捨てられるほど、
人の命は軽いモノなのかねぇ」
という台詞が。これはちょっと意味深。
(……むずかしいことは よくわかんないけど)
(私は、命が終わるときまで、 "元気に" 生きられたら いいなぁ)
脈絡はあまりないけど、ふとこんなことを考える生成様。命の重さとか、捨てるとか、そういうの、難しくてよくわかんなくて。でも少なくとも彼女は、『死ぬこと』を前提に動いているわけではないだろうな。
では、いざ白骨城へ突撃ー!
……とはいっても、目ぼしい戦果は特になし。術書やレアアイテムの類は入手しませんでした。
城前の広場でドクロ大将を中心に狩り狩り。城内へ入って鉄クマとも何度か戦いましたが、まだ時期尚早だと判断して引き返しました。先々月の敗走もありますからね。命あっての物種というやつです。
奉納点やお金はそれなりに稼ぎました。討伐を延長する理由もありません。帰還します。
当主様、お疲れ様でした!
ただいま~! 二人で何事もなく、無事に帰ってきました。
来月から東雲が実践部隊に入ります。これからは3人で頑張ってこうね。
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